京都「金閣寺」参詣~その2

茶席「夕佳亭」

京都金閣寺内にある「夕佳亭(せっかてい、と読む)」は、安土桃山時代から江戸時代にかけて大徳寺を本拠に京都の寺社、武家、公家諸侯と幅広く交流した金森宗和が関わった茶室である。たそがれ時に障子を開け放つと夕映えに光り輝く金閣が誠に佳(よ)く見えるというところからその名が付けられた。夕佳亭は明治時代初期に火事で焼けてしまったが、その後再建された。平成になって大修理された折古図が見つかり、宗和建築当初の原形に近い形に復元された。三畳敷の母屋に二畳敷の「鳳棲楼(ほうせいろう)」が連なっている。金閣の絢爛豪華さを愛でるところを慮(おもんばか)ると、いささか「侘(わ)び寂(さ)び」という風情からは遠くなるが、見事な趣の茶庵である。

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